experiment
京都造形芸術大学舞台芸術研究センター 音楽企画
高田和子SANGEN SPACE vol.1
『三絃とマリンバの出会い』
出演:高田和子(三絃、うた)/通崎睦美(マリンバ)
 常に時代の動きを敏感に受けとめ、数々の話題作品を生み出してきた三絃奏者・高田和子による企画シリーズの第一弾。ゲストにマリンバ奏者・通崎睦美を迎えてお届けします。
 シリーズでは、三絃(=三味線)という伝統楽器を使って、現代音楽やオーケストラ、コンピュータなど、あらゆるジャンルの人々と関わり、音楽の在り方からコンサートの形式まで、新しい試みを提案し続けてきた高田和子が、京都芸術劇場(春秋座)を舞台に、三絃の新たな可能性を開いた代表的な作品の再演と、三絃の未来の姿を模索する実験的試みを追求していきます。
 今回、会場にはアンティーク着物のコレクターとしても知られる通崎睦美の着物展示も行われます。
プログラム(予定)
『小鼠太郎』(1998) 間宮芳生 作曲
『臨界域』(1983) 一柳 慧 作曲
『nippon』(1999) 鶴見幸代 作曲
『おてだまとながれだま』(2002) 港 大尋 作曲
『M vs S』(委嘱・初演/2003) 神田佳子 作曲
『ベドゥインの子守歌』 野田雅巳 編曲
『小さな平和活動』(2003) 野村誠 作曲
 プログラムの前半では、現代音楽の第一人者らによる曲、三絃の新しい形式を拓いた間宮芳生の『小鼠太郎』や現代音楽の技法を駆使した一柳慧の『臨界域』を三絃で演奏します。
 後半は、注目の若手音楽家らによる作品をマリンバと三絃で演奏します。日本の有名な童謡を元にして作られた鶴見幸代の小品集『nippon』、三味線をロックギターのような、マリンバをそれに伴うドラムスのようなスタイルで書かれた港大尋の『おてだまとながれだま』、サハラ砂漠に暮らすベドウィン(遊牧民)のひとつ、トアレブ族の女がうたう歌を野田雅巳が編曲した『ベドゥインの子守歌』、まるで儀式のように聴衆が釘付けになってしまったパフォーマンスを含む、野村誠の『小さな平和活動』など、それぞれ趣の異なった曲目が登場します。さらに今回、委嘱・初演となる神田佳子の三絃とマリンバのための新作も発表されます。
姿も音も両極端な二つの楽器は、今年の3月に京都で初めて出会った。ふだんはクールで端正なマリンバを演奏する通崎さんが、なぜか三絃と共演すると思いがけない一面を見せてくれる。もうひとつの仕事=古き良き時代の着物に、現代の感性で新しい命を吹き込む通崎さんと、重い伝統を背負う三絃に、未踏の領域を開こうとする私には、どこかで響きあうものがあるのかもしれない。
高田和子
[写真:Shinichi Sakayori]

三絃とマリンバの音色が合うから、と始めたデュオではない。お互い「この人とやってみたい」そんな興味からスタートした。実は、三絃もマリンバも制限の多い楽器で、これはできない、あれもできないということが、結構たくさんある。でも、マイナス条件から生み出されるものには、底知れぬパワー、そして意外なおもしろみがあるはず。そう思っている。

通崎睦美
[写真:中川忠明]

日時 2004年1月18日(日) 15:00開演(14:30開場)
会場 京都芸術劇場 春秋座(京都造形芸術大学内)
料金
[一般] 前売 2,500円 当日 3,000円
[学生&ユース] 前売 2,000円 当日 2,500円
[造形大生] 前売 1,500円 当日 2,000円
※全自由席
前売開始日 2003年11月14日(金)
前売取扱 舞台芸術研究センター TEL075-791-8240/E-mail info@k-pac.org
※前売りチケットはセンター窓口での取扱い、又は、電話かメールでの事前予約の上、当日精算となります。
企画/構成 高田和子
[主催・お問い合わせ]
京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター 〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2−116
Tel.075-791-8240 Fax.075-791-9438 E-mail info@k-pac.org
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