京都芸術劇場 春秋座 studio21

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公演情報

講座名

「日本芸能史」関連シンポジウム
日本文化としての家元

日時 2012年7月1日(日) 14:00開演 (13:30開場)
会場 京都芸術劇場 春秋座
料金 【全席自由】
800円(当日1000円)
瓜生山学園生 無料
チケット取扱い 2012年4月9日(月) 10:00発売開始
□京都芸術劇場チケットセンター
 TEL:075-791-8240(平日10:00~17:00)
□京都芸術劇場オンラインチケットストア
チケット購入
主催・お問合せ 京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター
TEL: 075-791-9207

「家元」をキーワードにした日本文化についての新しい発信です。
日本文化とは何か、芸能・芸道とは何か。そして、新しい日本の未来に家元の果たすべき役割とは何か。

家元が継承する姓と名には霊威、広義の神が宿ります。家元は姓名の継承を通してその姓名に宿るすべての霊威を継承し、次世代に伝えます。その霊威とは何か。

グローバリズムの大波のなかで日本人全体が進むべき方向を見失いがちな現在、十年を超える長期の「日本芸能史」の講座を通して、私たちは日本人とは何かというテーマを追いつづけてきました。その積み上げられた成果をもとに、家元が担う文化こそ、本来の日本人の本質をもっともよく保存しているという確信を持つことができました。

芸能と芸道は文化と歴史を映しだす鏡です。

今、私たちは、日本文化の中核に位置される「家元」の皆さんとともに、新しい日本人探しの旅に出発します。

田口章子(企画・コーディネーター)

【パネリスト・司会】
諏訪春雄(学習院大学名誉教授)
千宗員(表千家若宗匠)
池坊由紀(池坊次期家元)
山村若(山村流六世宗家)
田口章子(司会進行/京都造形芸術大学教授)

プロフィール

諏訪春雄 すわ・はるお

学習院大学名誉教授。文学博士。前国際浮世絵学会理事長。元日本近世文学会代表。大韓民国伝統文化研究院顧問。 研究領域は近世文芸、浮世絵、比較民俗学、比較芸能史。著書は『近世戯曲史序説』『歌舞伎の源流』『折口信夫を読み直す』『北斎の謎を解く』『日中比較芸能史』『日本の祭りと芸能』『霊魂の文化誌』『大地 女性太陽-三語で解く日本人論』ほか多数。ホームページ「諏訪春雄通信」で定期的に刺激的な最新の研究情報を提供している。

千宗員 せん・そういん

茶道表千家若宗匠。千利休を初祖とする表千家第14代家元千宗左而妙斎家元の長男。 (一財)不審菴副理事長、(一社)表千家同門会専務理事、不審菴文庫長。1998年、臨済宗大徳寺派前管長福富雪底老師から猶有斎の斎号を授かる。1970年、京都市生まれ。編著に『江岑宗左茶書』(主婦の友社/1998)、『元伯宗旦文書』(不審菴文庫/2007)ほか多数。同志社大学卒、英国バッキンガム大学卒。芸術学博士。

池坊由紀 いけのぼう・ゆき

華道家元池坊次期家元。1989年に得度(法名:専好)し、華道家元次期家元に指名される。2004年京都市芸術新人賞、2011年京都府あけぼの賞受賞。2010年大会実行委員長として、「日本女性会議2010 きょうと」の運営に努める。次期家元として国内外のいけばな振興に加え、他文化とのコラボレーション、日本文化の振興や子どもの教育問題に関する諮問委員会やシンポジウムへの参加、客員教授として大学での講義、講演活動など、いのちをいかすといういけばなの心を通した多彩な活動を展開。現在、日本いけばな芸術協会副会長および京都経済同友会副代表幹事の職を務める。

山村若 やまむら・わか

文化3年(1806年)創流・上方舞・山村流の六世宗家。流祖・友五郎よりの歌舞伎舞踊と、京阪神で発展した座敷舞(地唄舞)という二つの流れを大切に2006年に創流二百年祭を開催。古典の維持・伝承に努め、歌舞伎・文楽・宝塚歌劇等の振付も数多く手がけている。2001年文化庁芸術祭新人賞、2006年芸術選奨文部科学大臣新人賞、2007年文化庁芸術祭優秀賞、2008年花柳壽應賞新人賞、2009年大阪文化祭賞、2010年芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

田口章子 たぐち・あきこ

京都造形芸術大学教授。文学博士。研究領域は近世演劇を中心とした古典芸能。伝統芸能公演の企画・制作にも携わる。平成11年『江戸時代の歌舞伎役者』で芸術選奨文部大臣新人賞。その他の著書に『ミーハー歌舞伎』『21世紀に読む日本の古典 東海道四谷怪談』『歌舞伎と人形浄瑠璃』『二代目市川團十郎』『歌舞伎ギャラリー50』『元禄上方歌舞伎復元』『歌舞伎から江戸を読み直す-恥と情-』など