公演のご案内
公演情報
公演名 | 舞踊公演 + シンポジウム |
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日時 | 1日目:舞踊公演 2011年12月10日(土) 14:00開演 (13:30開場) 2日目:シンポジウム 11日(日) 14:00開演 (13:30開場) |
会場 | 京都芸術劇場 春秋座 |
料金 |
【全席指定】 ■1日目 舞踊公演 一般 3000円 シニア 2700円 学生&ユース 1500円 瓜生山学園生 1000円 (劇場窓口のみ) ※ユースは25歳以下、シニアは60歳以上、要身分証明書提示 ■2日目 シンポジウム 無料・要事前申込み(全席自由) |
チケット取扱 | ※1日目と2日目でお申込み方法が異なるのでご注意ください。
TEL: 075-791-8240 (受付:月~金、10:00~17:00) FAXでお申込みの場合 FAX:075-791-9438 【1.氏名 2. 人数 3. 連絡先(電話番号/メールアドレス)】を記載ください。 |
友の会特典 |
先行発売 2011年10月3日(月) 10:00 京都芸術劇友の会料金 一日目舞踊公演 2500円 ←500円お得! 入会はこちらから |
お問合せ | 京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター TEL: 075-791-9207 |
韓国を代表する舞踊家・金梅子―
韓国伝統舞踊の思想、魂、エネルギー、技法を深く受け止め、
韓国舞踊がいかに現代において再生し続けることができるか、
という根源的な問いを自身の創作活動のみならず、
アートセンターの主催、舞踊誌の発刊といった多角的な方法で
模索し続け、韓国舞踊の現代化の先鞭を担ってきた氏の活動に、
作品紹介と対話の両面からアプローチする。
1日目:舞踊公演
公演プログラム
サルプリ
1938年、新舞踊の父ハン・ソンジュンの発表会で初めて「サルプリ」という名で孫娘ハン・ヨンスクによって公演されたサルプリは、今日まで数多くの舞踊手たちが韓国舞踊の白眉として舞ってきた。金梅子のサルプリは伝統的なサルプリ舞を基本に創作舞を加味し、私たちが直面している現代社会の喜怒哀楽と災いを解き放つ、願い込めた舞である。
振付・構成:金梅子、チェ・ジヨン
衣装:シン・グンチョル、ミン・チョンホン
ソロ:金梅子
群舞:キム・ソンウィ、ペク・ジュヒ、イム・ジエ、コ・ギョンヘ、
キム・ヨジン
チュンボムII(群舞)
チュンボムIIは元来ソロ作品だが、1999年初演の「天の目」のパート部分として群舞化を試みた。韓国の伝統的なボイス音楽とバッハ「マタイ受難曲」、カール・オルフ「カルミナ・ブラーナ」といった西洋音楽を使用し、民俗舞踊の即興性をいかす舞を群舞形式で追及。この作品を通じて、東洋と西洋が調和する舞だけでなく、西洋の宗教音楽と韓国の巫俗音楽の感性的共感も覚えられるだろう。
台本:チェ・ヒワン
振付:金梅子
衣装:イ・ヨンヒ
出演:キム・ジヨン、ユン・スミ、キム・ミソン、キム・ソンウィ、
ペク・ジュヒ、イム・ジエ、コ・ギョンヘ、キム・ヨジン
舞、その神明
タルチュム(仮面舞)や農楽など屋外でおこなわれた多様な民俗舞踊を再構成した「舞、その神明」は、伝統楽器の多様な旋律と類型とともに繰り広げられる。また、ゴスペルの一種として知られる韓国の神明(シンミョン)の起源とその現象を舞を通して表現する。舞踊手たちは舞うことで、神が支配する芸術的恍惚の境地=‘神明’の経験を観客とともに分かち合う。
振付:金梅子
衣装:シン・グンチョル
演奏:ソ・フソク、キム・スボ、ヨム・クィゴン、チョン・ミナ
出演:キム・ミソン、チェ・ジヨン、キム・ジヨン、ユン・スミ、
キム・ミソン、キム・ソンウィ、ペク・ジュヒ、イム・ジエ、
コ・ギョンヘ、キム・ヨジン
光
2010年、奈良の平城遷都1300年を記念し特別公演として企画された作品。612年、百済の味摩之(みまじ)が奈良に渡来した際、仮面舞踊劇と伎楽も日本に伝えた。遥か昔、数々の苦難に合いながらもアジア各地域をまわり、仮面舞踊劇と伎楽を創作した味摩之の思いを、世界的パーカッショニスト土取利行とともに届ける。
構成・振付:金梅子
衣装:イ・ヨンヒ、ミン・チョンホン
演奏:土取利行
出演:金梅子、キム・ソンミ、チェ・ジヨン、キム・ミソン
アフタートーク
金梅子、チェ・ヒワン、山田せつ子、森山直人
※出演者は変更の可能性があります。
2日目:シンポジウム(同時通訳付)
開会挨拶 (14:00) 山田せつ子(舞踊家/舞台芸術研究センター主任研究員)
第一部 (14:10~16:00) 金梅子の仕事―韓国舞踊における伝統と現代
発表(1)「伝統との対話-韓国舞踊における創作のプロセス(仮)」
-金梅子(舞踊家)
「韓国伝統舞踊から現代韓国舞踊への時間・金梅子の仕事を通して」
発表(2)「金梅子の芸術世界」
-チェ・ヒワン(舞踊評論家/釜山大学教授)
発表(3)「アジアのコンテンポラリーダンスから見た韓国創作舞踊の位相と成果」
-イ・ジヒョン(舞踊評論家)
第二部 (16:15~18:00) 越境すること―「伝統」とは何か
発表(4)「≪越境する伝統≫という問題形成」
-渡邊守章(京都造形芸術大学舞台芸術研究センター所長・教授)
ディスカッション
- コメンテーター
- 竹田真理(舞踊評論家)
八角聡仁(批評家/近畿大学教授) - ディスカッション
- 金梅子、チェ・ヒワン、イ・ジヒョン、山田せつ子
- モデレーター
- 森山直人(批評家/舞台芸術学科教授)
※プログラムの内容、出演者は変更の可能性もございます。
プロフィール
金梅子(キム・メジャ)
舞踊家・振付家
12歳からダンスを始め、韓国伝統舞踊のルーツをなす宮廷舞踊、仏教舞踊、民俗舞踊、シャーマニズム舞踊や伝統音楽などを修得する。伝統舞踊の踊り手としての実力とともに、60年代からの韓国舞踊革新運動の担い手として、韓国舞踊を基盤とした新しい舞踊の創造を始める。また当時舞踊学科の教授として在籍していた梨花女子大学を拠点に、舞踊の地位の向上や社会への浸透、教育の充実など多くの業績を残す。1976年、自身の主宰する
主な創作作品:「息」(1975)、「絹の道」(1977)、「舞・その神明」(1986)、「チュンボンⅠ」(1987)、「チュンボンII」(1989)、「空の目」(1999)、「沈清」(2001)、「氷の川」(2002)、「春香」(2002)、ワールドカップ閉幕記念オペラ 監修
主催・企画:京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター
助成:芸術文化振興基金
後援:駐大阪大韓民国総領事館韓国文化院
協力:サルタヒコフォーラム
制作協力:NPO法人魁文舎