公演のご案内
公演情報
公演名 | 原作 山口 瞳<エッセイ・ミュージカル>監修 山口正介 |
---|---|
日時 | 2011年12月17日(土) 14:00開演 (13:30開場) |
会場 | 京都芸術劇場 春秋座 |
料金 | 【全席指定】 一般 5000円 シニア 4500円 学生&ユース 1500円(限定200席) ※ユースは25歳以下、シニアは60歳以上 ※シニア・学生・ユースは要証明書提示 |
チケット取り扱い | 2011年9月8日(木)10:00発売開始 □京都芸術劇場チケットセンター TEL:075-791-8240(平日10:00~17:00) □京都芸術劇場オンラインチケットストア □電子チケットぴあ □イープラス □京都新聞文化センター □KBS京都事業部 □京都音協プレイガイド □京都・滋賀各大学生協プレイガイド |
友の会特典 | 先行発売 2011年9月7日(水) 10:00発売開始 京都芸術劇友の会料金 4000円 ←1000円お得! 入会はこちらから |
お問合せ | 京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター TEL: 075-791-8199 |
直木賞を受賞した山口瞳氏の代表作「江分利満氏の優雅な生活」を原作に、数々のミュージカルを手がけてきた竹邑類の演出、山口瞳の息子・山口正介監修の元、米米CLUBのジェームス小野田を主演に『昭和の日本人』として上演。
昭和の酒場を舞台にジェームス小野田が愚痴を呟きながら、昭和の哀愁と自由さ、それゆえの優雅さをユーモアたっぷりに歌あり、涙ありで演じます。
- 脚本演出
- 竹邑類
- 音楽
- 甲斐正人
- 出演
- ジェームス小野田(江分利満氏)
松浦美佳(ピアノ)
EVERYMAN氏の時代
~山口瞳・柳原良平展~
12月14日(水)~16日(金) 協力 大阪市立海洋博物館 なにわの海の時空館 (株)サン・アド 山口瞳の会 サントリーホールディングス(株)
白髪の老人のこと
山口瞳・作家「江分利満氏の優雅な生活」は『婦人画報』に連載されたものであって、最初は、会社で働いている男の本当の姿を奥様方に知らせたいという意図があった。
しかし、連載を続けているうちに方向が変った。自由に書いていいという約束だったので、この機会に、自分の言いたいことを言ってやろうと思うようになった。
白髪の老人というのが登場する。私の頭のなかには特定の男があったが、それは誰であってもいい。戦争中に「美しく生きることは美しく死ぬことである」という美しい言葉でもって若者を戦場に駆り立てた男、そいつに斬りこまなければ死んでも死にきれないという思いがあった。そういう男は他に何人もいた。しかし、戦後になって、ふたたび、その男が、別の立場に立って、オピニオン・リーダーとして時めくという状況は、私にとって、とうてい許すことのできない種類の事柄だった。
その後、私は、はからずも小説家になってしまって、長篇三本のほか短篇小説を何十本も発表することになったが、いま、竹邑類さんの台本を読むと、結局、私の生涯は、これ一本でよかったという思いが強くなるばかりだ。
白髪の老人に対する私の思いが、いまの若い人たちにどれだけ通ずるものか。その点で、こんどの公演に絶大な興味がある。それは私の個人的な関心であるが、若い人たちに、これは決して他人事(ひとごと)ではないということを理解してもらいたいと強く強く願っている。
(舞台『江分利満氏の優雅な生活』初演パンフレットより)
プロフィール
ジェームス小野田
1982年に結成された米米CLUBのメンバー。中でも異才を放つ特異な存在として人気を博す。グループは人気絶頂の中、1997年に解散するも、2006年4月に再結成を果たす。音楽活動を続ける傍ら、近年ではミュージカル『ガブリエル・シャネル』『紫式部ものがたり』『江分利満氏の優雅な生活』で俳優としても活躍。また、独特な声や風貌を生かして、CMのナレーションや朗読、近年では「おのちゃん一座」を旗揚げし各地でワークショップと朗読劇(オリジナル・絵本等)上演でも活動中。