二つの戦争を生き抜いたエディット・ピアフ。
パリから世界へ躍り出た劇的な成功の影でいくつもの愛と別れ、
非情な運命と戦ったピアフ。
彼女を死ぬまで精神的に支えたマレーネ・デートリヒが
語り手となってピアフ物語を届けます。
もちろんデートリヒもピアフも、演じるのは加藤登紀子。
初めてのモノオペラの開幕です!
昨年7月、東京オーチャードホールにて加藤登紀子がエディット・ピアフ没後50年に因んだコンサートを行ない、シャンソンの神と讃えられたピアフそのものに化身して、彼女の人生を歌い綴りました。
そのオーチャードホールで1部にまとめられたピアフのテーマを、このたび、中身を膨らませてコンサート全編に渡りお送りします。
ドイツ出身で、その後アメリカに渡り大女優となったマレーネ・デートリヒ。彼女はピアフが亡くなるまで、最も深い友としてピアフを支えました。このピアフとデートリヒを繋ぐストーリーを加藤登紀子は語り部となって演じ、語り、歌い、モノオペラとしてお届けします。
そもそもこの2人と加藤とは、偶然というより運命的なつながりを感じざるを得ません。1901年12月27日に生まれたデートリヒと加藤は誕生日が同じ。加藤の母は、1915年パリで生まれたピアフと同年の生まれ。さらに、ピアフが他界した1963年の翌年に加藤は歌い始め、1965年に歌手デビュー。そして、来年ピアフ生誕100年の年、加藤登紀子は歌手生活50周年を迎えます。その記念すべき来年に先駆けて、今年5月春秋座では彼女の音楽の原点であるシャンソンを見つめ直し、長年温めてきたこの集大成を繰り広げます。
風薫る季節、ご夫婦、ご家族、恋人や友達とご一緒に、パリの夜のムードをかもしだし、情熱がほとばしる加藤登紀子の歌声に酔いしれて下さい。
※演奏内容は都合により変更する場合がございます。あらかじめご了承ください
1965年東大在学中に第2回日本アマチュアシャンソンコンクールに優勝し歌手デビュー。「ひとり寝の子守唄」「百万本のバラ」「知床旅情」などヒット曲がある。歌手活動は年間を通して国内外で行っており、カーネギーホールで2度のコンサートを成功させたのに続き、‘92年にパリのラ・シガール劇場でのコンサートが認められ、フランス政府より文化勲章「シュバリエ」が贈られた。東日本大震災後には被災地を度々訪れ復興支援活動も行っている。
2013年には映画「キャプテンハ‐ロック」挿入歌「愛はあなたの胸に L'amour dans ton coeur」を含むシャンソンやヒット曲のアルバム「登紀子愛歌 AIUTA」、2014年には阿久悠作詞、加藤登紀子作曲の「富士山だ」をリリースした。
2014年末からの1年間を歌手生活50周年の年とし様々な活動が期待されている。
女優として『居酒屋兆治』(1983年)などに出演、宮崎駿監督のアニメ映画『紅の豚』(1992年)では声優としての魅力も発揮した。「鴨川自然王国」理事。WWFジャパン評議員。
近著:「命を結ぶ」(中央法規出版)、「スマイルレボリューション3・11から持続可能な地域社会へ」(白水社)、「君が生まれたあの日」(廣斉堂出版)
http://www.tokiko.com