演じる高校生

和歌山県立串本古座高等学校インタビュー


左より藤井さん(2年)、出口さん(2年)、飯田さん(3年)

―最優秀賞受賞の感想はいかがですか?
藤井
まさか近畿大会でも最優勝が受賞できるとは思っていませんでした。 これも最後まで観てくださった皆様のおかげで、取れたと思うので、 本当に皆様に感謝したいと思います。ありがとうございます。
出口
受賞できたのは、大変うれしいことです。 でも僕としては、賞を取ることより、この劇を観ていただいて、 我々の伝えたいことが伝われば一番だと思っていましたので、今回の受賞は予想外でした。
飯田
最優秀賞を受賞したことは予想外で、部員一同、驚きを隠せなかったです。 でもこのメンバーで劇ができるのもあと少しなので、この賞がもらえてよかったです。
―この作品は、どのような内容にしたいと思って作りましたか?
藤井
劇中に出てくるムラタは人に合わせないとやっていけない、 ヤマグチは人と付き合いたいのに上手くできなくて一人になってしまうという役なのですが、 そういう人って、今回、観に来てくださった皆様の中にもいるかもしれないですし、 世の中にはもっと沢山いると思うんですね。 そういう人達が共感できる作品にできたらと思って作りました。
―部員が3人という、今回の出場校の中でも一番の最小人数の演劇部ですが、 そのあたりで苦労した点はいかがですか?
出口
我々の舞台はセットが机とイスと音響だけなのですが、 先生をいれても4人だけの部なので、一般公演の時には準備が大変でした。
飯田
僕は3年生なので受験のため途中からしか練習に参加できなかったんです。 やはり音響担当といえども舞台を観て、そこから自分が感じるものがあって初めて成り立つものだと思うので、 芝居を理解するということが僕にとっては一番苦労しました。
―串本古座高等学校演劇部の魅力について教えてください。
藤井
この近畿大会の出場校の中でも一番人数が少ないクラブです。 その点では、やはり大人数の演劇部に比べて演技の幅などが限られてしまうことはありますが、 でも、少人数だからこそできるチームワークもありますし、 限られた人数をどうやって活かしていくかを毎日、心掛けて活動してきました。 春秋座の公演でも悔いのないよう一生懸命、演じたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。