公演詳細

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2017
ハイナー・ゲッベルス×アンサンブル・モデルン
「Black on White」
[日本初演]

ドイツを拠点に80年代から活躍する現代音楽家ハイナー・ゲッべルスが、
ついにKYOTO EXPERIMENTに登場!

各地の国際フェスティバルでも上演されてきた 音楽劇『Black on White』は、
世界トップレベル の室内合奏団「アンサンブル・モデルン」のために
書き下ろした作品で、楽団員がパフォーマー ともなって、時に楽器を交換しながら、
現代音楽 やフリージャズといった多彩な楽曲を次々と 演奏する。
劇中ではハイナー・ミュラーがエドガー・アラン・ ポーの小説「影」を読み上げる声が幾度となく 挿入される。
東ドイツの重要な劇作家、ミュラーの 演劇作品で音楽を担当してきたゲッベルスからの、
ユーモアあるレクイエムのようにも聞こえてくる。

ハイナー・ゲッベルス――ポリフォニーの空間   
「いま」と「ここ」を舞台上で結晶させようとする表現者にとって、演劇が持ち続けてきたヒエラルキー(テクス ト優先という序列)からの脱却は重要な出発点となる。こうしたパフォーマンスをポストドラマ的と名づけるなら、 ハイナー・ゲッベルスもそれに寄与してきた有力な音楽家・演出家であろう。彼がひとりで作曲・編曲、テクスト・ コラージュ、演出を兼ねる上演群からは、語り手と作家(音楽家ゲッベルス)と歌い手/演じ手によるモンタージュ 的な進行の中に、明確に領域横断的な創造が感じられるからだ。
ハイナー・ミュラーの優しく、静かな声が舞台上に流れる。これ以上語ることは止そう。『モモ』の作者ミヒャエル・ エンデは「小学生でさえ作者のメッセージは何か」を尋ねる時代になったと嘆く。ゲッベルスとともに僕は 言おう。「まず参加して体感しよう」と。
市川明(大阪大学名誉教授 ドイツ文学・演劇研究者)




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KYOTO EXPERIMENT 2017|京都国際舞台芸術祭



公演情報
10月27日(金)19:30
10月28日(土)15:00
会場:春秋座
チケット情報
一般発売に先駆け、スペシャル先行販売があります!

2017年6月24日(土)10:00-7月9日(日)24:00

●京都芸術劇場チケットセンター  窓口/電話予約/オンライン
電話予約|075-791-8240(平日10:00-17:00)


その他プレイガイド

※発売開始日の6月24日・25日は土日の為、京都芸術劇場チケットセンター窓口・電話予約は対応しておりません。オンラインチケットストアのみの受付となります
※枚数限定/上限に達し次第受付終了

一般発売 2017年8月8日(火)
※当日券は前売料金+500円(高校生以下は前売料金と同額)
一般  5000円
学生&ユース 3000円
高校生以下  1000円
ペア  9500円
詳細は7月中旬に公式WEBサイトにてお知らせします
*他の公式プログラムとあわせてみるとお得なセット券もご用意しています
取り扱い KYOTOEXPERIMENTチケットセンター

 
プロフィール
ハイナー・ゲッベルス Heiner Goebbels
作曲家、演出家。1952年生まれ。フランクフルト・アム・マインを拠点に活動。 1990年代のはじめより、『Black on White』(出演:アンサンブル・モデルン)などの独創的な音楽劇 《ミュージック・シアター》を作曲、演出。作品は主要な国際フェスティバルで発表され高い評価を得 てきた。自らもメンバーである実験的ロックグループCassiberの活動や、パリのポンピドゥー・セン ターをはじめとする多くの美術館や展覧会でインスタレーション作品も発表している。現在は、ギー セン大学応用演劇学科教授およびヘッセンのシアター・アカデミーの代表を務める他、グラミー賞に2 回にわたりノミネートされ、2012年には世界で最も権威のある演劇賞と言われる国際イプセン賞、バー ミンガムシティ大学から名誉博士号を授与されるなど、数多くの国際的な賞を受賞している。  www.heinergoebbels.com

アンサンブル・モデルン Ensemble Modern
1980年に結成されたアンサンブル・モデルンは、世界でもトップレベルの現代音楽合奏団。現在、10か 国から20人の楽団員が活動しており、団員の異なるバックグランドが、楽団内の豊かな文化を作り上げ ている。フランクフルト・アム・マインを拠点に、指揮者や音楽監督を定めず、団員全員でコレクティ ブに活動。個性的で独特なレパートリーを持ち、ザルツブルク音楽祭、ベルリン音楽祭、リンカーン・ センターフェスティバル(ニューヨーク)、フェスティバル・ドートンヌ・パリ、ルツェルン音楽祭といっ た国際フェスティバルの他、ケルン・コンサートホール、コンツェルトハウス・ベルリン、エッセン・コンサー トホールをはじめとする、世界的に有名なホールで年間約100公演を行う。ジョン・アダムス、ハイナー・ ゲッベルス、ジェルジュ・クルターグ、ジェルジュ・リゲティ、カールハインツ・シュトックハウゼン、 スティーヴ・ライヒ、フランク・ザッパといった著名アーティストとの、長年にわたる冒険的な試みも高 く評価されている。CDアルバムの多くは、エコー賞やドイツレコード批評家賞を受賞した他、グラミー 賞にも複数回ノミネートされている。www.ensemble-modern.com