公演詳細
主催公演
市川猿之助芸術監督プログラム 四代目 市川猿之助:監修
藤間勘十郎 春秋座 名流舞踊公演
振付師で舞踊家のほか脚本、演出、作曲、プロデュースと多岐に渡り非凡の才能を発揮している宗家藤間流八世宗家の藤間勘十郎が、春秋座で珠玉の舞踊公演を行います。
この度の演目『凄艶四谷怪談(せいえんよつやかいだん)』は、三代目市川猿之助と藤間紫が1969年に演じた通し狂言で、この題材を勘十郎が通し舞踊劇として49年ぶりに蘇らせます。自らが鶴屋南北・お岩・小仏小平・小汐田又之丞・四谷左門の五役に初挑戦し、若柳吉蔵、尾上菊之丞ら踊りの名手たちと実力派の舞踊家が一堂に会し、“恐ろしくも、艶やかな”新しい「四谷怪談」をご披露します。
夏が定番の怪談ですが、「忠臣蔵外伝」ともいわれ、登場人物が浅野、吉良両家と関係が深く、師走の討ち入りの日が大詰となります。
そして大喜利は、六世藤間勘十郎の初振付作品『柏の若葉』をご覧いただきます。
今年一年を締めくくる必見の番組をぜひ春秋座で満喫して下さい。
この度の演目『凄艶四谷怪談(せいえんよつやかいだん)』は、三代目市川猿之助と藤間紫が1969年に演じた通し狂言で、この題材を勘十郎が通し舞踊劇として49年ぶりに蘇らせます。自らが鶴屋南北・お岩・小仏小平・小汐田又之丞・四谷左門の五役に初挑戦し、若柳吉蔵、尾上菊之丞ら踊りの名手たちと実力派の舞踊家が一堂に会し、“恐ろしくも、艶やかな”新しい「四谷怪談」をご披露します。
夏が定番の怪談ですが、「忠臣蔵外伝」ともいわれ、登場人物が浅野、吉良両家と関係が深く、師走の討ち入りの日が大詰となります。
そして大喜利は、六世藤間勘十郎の初振付作品『柏の若葉』をご覧いただきます。
今年一年を締めくくる必見の番組をぜひ春秋座で満喫して下さい。
公演情報
12月8日(土)13:00
会場:春秋座
◆
<演目変更のお知らせ>
当初予定しておりました、『大喜利 柏の若葉 清元連中』は、諸般の事情により『君が代松竹梅 長唄連中』に変更させていただきます。
悪しからずご了承下さい。
<演目変更のお知らせ>
当初予定しておりました、『大喜利 柏の若葉 清元連中』は、諸般の事情により『君が代松竹梅 長唄連中』に変更させていただきます。
悪しからずご了承下さい。
チケット情報
全席指定
託児サービス(要事前予約)
対 象:生後6ヶ月以上7歳未満/料金:お子様1名 に付き1500円
申込期間:9月26日(水)~11月30日 (金)17時まで
予約・お問合せ 舞台芸術研究センター(平日10-17時) Tel:075-791-9207
申込期間:9月26日(水)~11月30日 (金)17時まで
予約・お問合せ 舞台芸術研究センター(平日10-17時) Tel:075-791-9207
四十九年ぶりに蘇る名作歌舞伎を通し舞踊劇に構成
昭和四十四年、今から四十九年前に名古屋御園座で、三代目市川猿之助(二代目猿翁)と藤間紫が演じて大好評を博した『凄艶四谷怪談(せいえんよつやかいだん)』を、藤間勘十郎が舞踊劇に仕立て直し、当代市川猿之助監修により新たな「四谷怪談」として初披露します。
現在まで繰り返し上演される歌舞伎狂言の名作『東海道四谷怪談』から、勘十郎が始めて舞踊劇に作り上げた『双絵ふたつえ草紙ぞうし忠臣蔵ちゅうしんぐら』と『お岩と伊右衛門』を織り交ぜ、『凄艶四谷怪談』でも取り上げられていた「伊藤家寝所怪異の場」や戦後上方歌舞伎のみで上演されていた「洲崎弁天堂仇討ちの場」などを復活させます。清元で語られる「伊右衛門浪宅の場」など歌舞伎の名場面を眼目に、勘十郎が手がけた「四谷怪談」の中から踊り・振付はもちろん、脚本、構成、演出と全てにわたり心血を注いだ集大成をお見せします。
今回、鶴屋南北・お岩・小仏小平・小汐田又之丞・四谷左門の五役に勘十郎は初挑戦し、地元京都を代表する若柳流家元・若柳吉蔵が民谷伊右衛門、尾上流家元で先斗町「鴨川をどり」の振付でもお馴染みの尾上菊之丞が按摩宅悦・佐藤与茂七の二役を演じ、さらに流派を超えて東西のベテラン舞踊家が一堂に会して、各々の役どころをきっちり受け持ち、六幕九場の大作を盛り上げます。
新感覚の「四谷怪談」
幕開きから勘十郎扮する鶴屋南北が現れ、口上にて登場人物と「忠臣蔵」の関係を講釈し、物語が始まります。今回、直助権兵衛とお袖の話は省略し、お岩、伊右衛門、お梅を中心に描きます。
毒薬を飲まされ顔が崩れ、その果てに絶命するお岩を見限り、隣家の伊藤喜兵衛の企みで孫娘・お梅と祝言を挙げる伊右衛門。そして床入りとなり、お梅をお岩の亡霊と見間違えて殺害するのは先のこと。ここは、上方の書き換え演出を取り入れ、伊右衛門とお梅は逃げ落ちて行きます。そして、その二人の前に現れたのが虫売りで、実はそれがお岩の亡霊。今回この「滝野川一つ家の場」が見せ場になっています。勘十郎が初役のお岩、吉蔵の伊右衛門、花柳凜のお梅と、つまり素踊りの基本に男性と女性と女形の踊り手が、一度に出る唯一の場面となり、あまり試みがないこの演出に勘十郎が挑みます。そして大詰、今回復活した「洲崎弁天堂仇討ちの場」で派手な大立ち回りを演じて、幕となります。
どろどろとした醜さや怖さだけではなく、心の内に秘めた哀しみや切なさを藤間勘十郎の手法により“恐ろしくも、艶やか”に表現します。
一味も二味も違う新感覚の「凄艶四谷怪談」、必見の舞台です。
12月に「四谷怪談」
「四谷怪談」は「忠臣蔵」と関係が深く、今回基になっている鶴屋南北の通し狂言「東海道四谷怪談」は、赤穂浪士の討ち入りを
描いた「仮名手本忠臣蔵」のスピンオフ、いわば「忠臣蔵外伝」として書かれたものなのです。
お岩さんは塩谷家(浅野家)の家臣四谷左門の娘。伊右衛門は塩谷浪人で、お岩さんを見捨てて今度はお梅と夫婦になります。お梅こそ高家(吉良家)の家臣・伊藤喜兵衛の孫娘で、つまり、伊右衛門は高家へと裏切ってしまったのです。そして、大詰は押し迫った師走時、高家討ち入りの日に伊右衛門もお岩さんの怨念に悩まされ討ち取られてしまいます。
夏が定番の怪談話ですが、「忠臣蔵」と同様一年の締めくくりとしてお楽しみいただけたら幸いです。