公演詳細

主催企画

木ノ下歌舞伎 オープンラボ 第二期
第二回 「古典をやくす」

古典と現代の表現を繋げて考える
実験的・実践的レクチャーシリーズ第二期スタート!

木ノ下歌舞伎の活動の根本にある古典の「研究」と、古典を現代化することによる「普及」という2つのテーマをもとに、実験の場(オープンラボラトリー)を公開します。
〈温故知新〉という言葉通り古典芸能は知恵の宝庫であり、現代の表現者が学べるところは数多くあります。古典芸能と現代演劇の双方が刺激しあいながら向上していくことと、双方の観客層を流動させていくことも視野に入れ、木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)のナビゲートのもと、ゲストによる実演を交えた連続レクチャーシリーズの第二期がスタートします。



 

第二回 「古典をやくす」
これまで “古典” を現代語訳する試みはさかんに行われてきました。今回は「やくす」という行為を、フラットな逐語訳、新解釈を含んだ意訳、作家による創造性豊かな訳から翻案のレベルまで、大きく捉え直してその可能性に迫ります。常に現代演劇の “最新形” を示し続ける演出家であり、能狂言の現代語訳なども手掛けられている岡田利規氏、能楽研究家の天野文雄氏とともに、お二人のエキスパートによる古典新訳を例に挙げながら、刺激的な翻訳談義を繰り広げたいと思っています。

ゲスト 岡田利規(演劇作家/小説家/チェルフィッチュ主宰)
1973年横浜生まれ、熊本在住。従来の演劇の概念を覆すとみなされ国内外で注目される。主な受賞歴は、『三月の5日間』にて第49回岸田國士戯曲賞、小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』にて第2回大江健三郎賞。主な著書に『遡行 変形していくための演劇論』、『現在地』(ともに河出書房新社)などがある。2016年よりドイツ有数の公立劇場ミュンヘン・カンマーシュピーレのレパートリー作品の演出を3シーズンにわたって務めた。
Photo:Kikuko-Usuyama

 

コメンテーター:天野文雄(能楽研究/舞台芸術研究センター所長)
1946年、東京都生まれ。京都造形芸術大学舞台芸術研究センター所長。大阪大学名誉教授。著書に、『翁猿楽研究』(観世寿夫記念法政大学能楽賞)、『能に憑かれた権力者ー秀吉能楽愛好記』、『現代能楽講義』『世阿弥がいた場所ー能大成期の能と能役者をめぐる環境』(日本演劇学会河竹賞)、『能苑逍遥〔上中下〕』などがある。

 

 

 

ナビゲーター 木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)
1985 年和歌山市生まれ。2006 年、京都造形芸術大学在学中に古典演目上演の演出や補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。2016 年に上演した『勧進帳』の成果に対して、平成28 年度文化庁芸術祭新人賞を受賞。平成29 年度京都市芸術文化特別奨励制度奨励者。公益財団法人セゾン文化財団ジュニア・フェロー。渋谷・コクーン歌舞伎『切られの与三』(2018)の補綴を務めるなど、古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。

 

 

 

「木ノ下歌舞伎オープンラボ」は3回シリーズです





 
公演情報
2月20日(水)18:30
会場:春秋座ホワイエ
チケット情報

入場無料・要申込(各回定員60名・空席があれば当日のご入場可)

2019年1月11日(金)10時 申込受付開始
お申込み 京都芸術劇場チケットセンター 電話・窓口 075-791-8240(平日10~17時)