演じる高校生

今年度の出演校

高校生にも高校生の後輩たちにも大人たちにも、ぜひ見ていただきたいとお勧めできる、質の高い作品が出揃いました!
みなさん本番をお楽しみに!

最優秀賞

京都府立朱雀高等学校『青春讃夏(せいしゅんさんか)〜 僕らの時間〜』
作:京都府立朱雀高校演劇部

女子部員たちのたっての希望で「銀河鉄道の夜」を上演することが決まった演劇部に転校生が入ってくるという。
キャストが足りなかった演劇部は歓声に湧いた。
だがその転校生は6組、いわゆる育成学級に入る生徒だとわかり、部内に波紋が広がる。
クラブに現れた転校生の星野くんは車椅子姿だったが、思いがけず、
部員の優人くんの幼なじみで、昔いっしょにかけっこをしたりジャングルジムに登ったりした仲だった…。

優秀賞

兵庫県立西宮今津高等学校『海鳴り』
作:ミカル・チエ

戦後の沖縄。教師をやめて役場づとめをしている泰子は、
教え子たちを本土へ疎開させるための船が沈み、娘の綾子と共 に多くの子どもたちを死なせてしまったことに責任を感じている。
今日も、一人暮らしの泰子の家に、幼くして亡くなった娘、綾子の幽霊が遊びに来ている。
そこに、アメリカの兵隊相手のバーで働いている元教え子の佳子がやってくる。
佳子もあの日沈没した船に乗っていたが生き延びたのである。
綾子を助けられなかったせめてもの罪滅ぼしか、今でも「先生」と慕い、泰子の元を訪れては何かと差し入れを持ってくるのだ。
そして綾子が母のもとにいられる最後の日、このために母のもとに来たのだと、綾子はあの日あったことを語り始める…。