共同利用共同研究

文部科学大臣認定共同利用・共同研究拠点

京都芸術大学舞台芸術研究センター
舞台芸術作品の創造受容のための領域横断的実践的研究拠点
  • 拠点について
  • 研究会のお知らせ
  • 研究公募について
  • 研究成果
  • お問い合わせ
お問い合わせ
研究代表者:木村覚(日本女子大学人間社会学部文化学科准教授/美学・ダンス研究)
「ダンス2.0」の環境構築を通して今日的課題へとダンスをつなぐ試み

障害者との対話を通して身体についての思考を新たな次元へと進めてみたい。そこで得た思考をもって、ダンスを更新してみたい。公募研究Ⅰ《「ダンス2.0」の環境構築を通して今日的課題へとダンスをつなぐ試み》の研究会では、代表者である木村覚が創設した「ダンスを作るためのプラットフォーム」BONUSと共同し連結クリエイション第3回として「障害者との共生」を模索します。

 *「BONUS」: ダンスを作るためのプラットフォームとして2014年7月からスタート。http://www.bonus.dance
 *「連結クリエイション」: BONUSが提出するお題にアーティストが答えて映像のダンスを制作するプロジェクト

 【終了】

《障害者との共生 : 障害者とともにダンスは進化する》

日時:2015年8月15日(土) 14:00-18:00
会場:京都造形芸術大学 至誠館S11(一般教室)

 ============ 

 

 Part 1: 研究会
■第一部■ 3グループによる研究発表 14:00-16:00

《グループA》身体の障害とともに
発表者 伊藤亜紗(東京工業大学 美学)
【報告】脳性マヒの熊谷晋一郎(東京大学)と進めている対話を紹介した。この内容については後日BONUSに情報公開予定。
    その他のエッセイはこちら⇒http://www.bonus.dance/essay/01/

《グループB》老いた身体とともに
発表者 砂連尾理(振付家・ダンサー): 『とつとつダンス』シリーズなどを通して考える
【報告】自らの取り組みを実際に映像を見ながら紹介し、認知症や重度の障害をもつ老人とのダンス制作で感じてきたダンスを刷新する可能性について報告した。

《グループC》障害・病を抱えた子供の身体とともに
発表者 田中真実(STスポット): 横浜市の学校教育に振付家・アーティストが招かれている状況を通して考える
【報告】自らの横浜市での活動を紹介しながら、学校にアーティストを派遣する際に起きていることについて報告した。
    詳細はこちらより⇒「教育現場とダンスの接点でいま起きていること」 http://www.bonus.dance/journalism/06/

 

■第二部■ 総合ディスカッション 16:15-18:00
パネリスト 伊藤亜紗/砂連尾理/田中真実 
         野上絹代(振付家・ダンサー)
         塚原悠也(contact Gonzo)
         木村覚(BONUSディレクター)
【報告】来年の1月24日に行なわれる公開パフォーマンスでは、今回の議論を踏まえて、砂連尾、野上、塚原に「障害者との共生」というテーマに応えるアイディアを、実演の形で行なってもらう予定である。総合討議は、そのゴールへの道筋を模索する時間となった。

============  

 

 


Part 2は〈超連結クリエイション〉と題する公開パフォーマンスを2016年1月24日(日)に行ないます。詳しくはウェブサイトをご覧下さい。
BONUS http://www.bonus.dance

 

制作協力 一般社団法人日本パフォーマンス/アート研究所

 

出演者

伊藤亜紗(いとう・あさ)

東京工業大学リベラルアーツセンター准教授
東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻准教授(兼任)
専門は、美学、現代アート
2010 年に東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究美学芸術学専門分野を単位取得のうえ、退学。同年、同大学にて博士号を取得(文学)。学術振興会特別研究 員をへて、2013年より現職。著書に『ヴァレリーの芸術哲学、あるいは身体の解剖』(水声社、2013年)、『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社、2015年)。
同時並行して、美術批評誌『Review House』の執筆・編集や、作品の制作にもたずさわる。

 

砂連尾理(じゃれお・おさむ)

振付家/ダンサー。1991年寺田みさことダンスユニットを結成。1993年〜1994年、ニューヨークにダンス留学。ホセ・リモンテクニークをAlan Danielsonに師事。2002年、「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2002」にて、「次代を担う振付家賞(グランプリ)」「オーディエンス賞」をW受賞。受賞作『あしたはきっと晴れるでしょ』はジャカルタ、パリ、プラハ、ソウル、ニューヨーク、メルボルンでも上演する等、他の作品も含めてこれまでに海外10ヶ国12都市で公演を行う。2004年、京都市芸術文化特別奨励者。2008年、文化庁・新進芸術家海外留学制度の研修員として、一年間ベルリンに滞在。また、2006年より合気道を始め、現在二段位。
近年はソロ活動を中心に、ドイツの障がい者劇団ティクバとの『Thikwa+Junkan Project』(ドラマトゥルク:中島奈那子)、舞鶴の高齢者との『とつとつダンス』、音楽家・野村誠との『家から生まれたダンス』、映像作家・細谷修平との共同制作による名取市閖上(ゆりあげ)の避難所生活者の声を集めたドキュメンタリー『閖上録」、濱口竜介監督映画『不気味なものの肌に触れる』への振付・出演など、ジャンルを横断する新たな活動を展開している。
立命館大学、神戸女学院大学、天理医療大学非常勤講師。 http://www.osamujareo.com/

 

田中真実(STスポット)

1984年東京生まれ。2008年よりNPO法人STスポット横浜地域連携事業部にてアートと学校の現場をつなぐコーディネーターとして活動。地域と芸術文化の関わりについて関心を持つ。2014年より横浜市芸術文化教育プラットフォーム事務局長。横浜市内の文化施設や芸術団体と学校現場との連携を担当。

 

野上絹代(振付家・ダンサー)

幼少よりクラシックバレエ、高校から振付を開始。大学在学中に同級生らと快快(旧名、小指値)を旗揚げ。以降、俳優・振付家・演出家として同団体の活動に国 内外問わず参加。ソロでも俳優・振付・演出を武器に演劇/ダンス/映像/ファッションショーなど幅広く活動。出産、育児経験から幼児と保護者のためのダンス教室なども開催。自らの多様性をも強さに変える表現者として「坂あがりスカラシップ2014」対象者に選出される。

 

塚原裕也(つかはら・ゆうや)

1979年、京都府生まれ。2004年 関西学院大学文学研究科美学専攻修了。現在、大阪市在住。
06年にダンサーの垣尾優と共に「contact Gonzo」を大阪にて結成。公園や街中で、即興的な身体の接触を開始。contact Gonzoとして、ニューヨーク近代美術館(MoMA)や、ヨーロッパ、東南アジア、南米各国でのダンスフェスティバルなどに多数参加。国内では森美術館 や国立国際美術館、山口情報芸術センター(YCAM)での現代美術展にも参加し、映像、写真、日記などを組み合わせたインスタレーション作品を発表。ソロ活動としては2014年、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にて始まったパフォーマンスプロジェクト「PLAY」にてソロ名義の作品を発表。また、NPO法人DANCE BOXの「アジア・コンテンポラリー・ダンスフェスティバル(2014)」や、東京都現代美術館の「新たな系譜学をもとめて 跳躍/痕跡/身体」展(2014)でパフォーマンスプログラムのプログラム・ディレクターなども務める。現在、セゾン文化財団シニア・フェロー助成対象アーティストとして採択。 http://contactgonzo.blogspot.jp

木村覚(BONUSディレクター)

1971 年千葉県東金市生まれ。美学研究者、ダンス批評。日本女子大学人間社会学部文化学科准教授。近代美学を専門としながら、コンテンポラリー・ダンスや舞踏を中心としたパフォーマンス批評を行っている。artscapeにて身体表現のレビュー担当。主な著作として『未来のダンスを開発するフィジカ ル・アート・セオリー入門』(メディア総合研究所)がある。

開催2016年1月24日(日)料金無料(要事前予約)
時間詳細は後日会場京都芸術劇場 studio21
主催文部科学省 共同利用・共同研究拠点 京都造形芸術大学

お問い合わせ

京都芸術大学
共同利用・共同研究拠点事務局(舞台芸術研究センター内)
〒606-8271京都市左京区北白川瓜生山2-116
Tel:075-791-9144 Fax:075-791-9438


第1回研究会チラシ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 伊藤亜紗

 

 

 

 

 

 砂連尾理

 

 

 

 

 

 

 

 

 田中真実

 

 

 

 野上絹代

 

 

 

塚原悠也
(写真:松見拓也)  

 

 

 

 

 

 木村覚