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2017 年度共同研究プロジェクト「老いを巡るダンスドラマトゥルギー」
イヴォンヌ・レイナーを巡るパフォーマティヴ・エクシビジョン

ポストモダンダンスの歴史を作り、コンテンポラリーダンス界においても大きな影響力を持つニューヨーク・ジャドソン教会派を代表する振付家・ダンサー、イヴォンヌ・レイナー。2006年からは、ダンスにおける「老い」を実験的テーマとするダンス作品を創り続けています。

2016年度から継続する研究プロジェクト「老いを巡るダンスドラマトゥルギー」では、第1回の公開研究会として、レイナーについてのドキュメンタリー映画上映とディスカッションを2017年3月に開催しました。
2017年度は、イヴォンヌ・レイナー作品を中心とした資料、映像、当時の舞台、再構成されたパフォーマンス/ワークショップ、レクチャーからなるパフォーマティヴ・エクシビジョンを春秋座の空間で開催します。
これは、春秋座を美術館として用いる、ダンスの継続展示上演という試みです。ポストモダンダンスを辿るアーカイヴは日本の伝統演劇の歴史が生きる祝祭空間、春秋座によって、どのように息を吹き返すでしょうか。


期間:2017年10月11日(水)〜15日(日)12:00〜18:00
会場:京都芸術劇場 春秋座(京都造形芸術大学内)


 

展示資料

ゲッティー美術館所蔵イヴォンヌ・レイナー・コレクションのうち『Trio A』、『Chair/Pillowを巡る記録写真、スコア、公演ポスター、レイナーによる振付メモ『グランド・ユニオン・ドリームズ』(1971年初演)2010年再演記録資料ポストモダンダンス関連の書籍『The Mind is a Muscle』の舞台再構成 など

 

展示期間中プログラム

1.イヴォンヌ・レイナー『Trio A』『Chair/Pillow』ショーイング

2017年10月12日(木)・14日(土)16:30-17:00

レイナーによる1960年代の代表作『Trio A』(1966年初演)及び『Chair/Pillow(1969年初演)を、2010年よりイヴォンヌ・レイナーと共に活動するEmmanuèle Phuon氏をコーチングに迎え、関西のダンサーとのワークショップを経てショーイング上演します。
10月11日(水)には、ワークショップも展示空間にて開催します。

『Trio A』ショーイング出演者(五十音順):
桂勘、神村恵、髙林白牛口二、寺田みさこ、西岡樹里、ボヴェ太郎

『Chair/Pillow』ショーイング出演者(五十音順):
大谷悠、小野彩加、川瀬亜衣、きたまり、杉本昂直、砂原うり、竹之内芙美、出村弘美、寺岡千尋、西村寛子、捩子ぴじん、畑中良太、益田さち、松本奈々子

 

 2.映像上映

2017年10月13日(金) 14:00開始

14:00-15:20
①『After Many a Summer Dies the Swan: Hybrid
2002年 31分 米国 
振付:イヴォンヌ・レイナー
 ミハイル・バリシニコフの「ホワイト・オーク・ダンス・プロジェクト」に振り付けたレイナーのダンス作品と、オスカー・ココシュカ、アドルフ・ロース、アーノルド・シェーンベルク、ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインによるテキストを組み合わせ構成した映像作品。

②『Five Easy Pieces』
1969年 48分 米国 白黒サイレント 
監督:イヴォンヌ・レイナー
“Hand Movie” 1966年 5分 
“Volleyball”(Foot Film) 1967年 10分 
“Rhode Island Red” 1968年 10分 
“Trio Film” 1968年 13分
“Line” 1969年 10分 
 1966年から1969年にかけて撮影されたレイナーの5つの初期短編映画。『The Mind is a Muscle』内でも上映されたもの。

— 休憩40分 — 

16:00-17:35
③『フィーリングス・アー・ファクツ 〜イヴォンヌ・レイナーの生涯〜
2015年 86分 米国 日本語字幕付
監督:ジャック・ウォルシュ/字幕制作:アテネ・フランセ文化センター
出演:イヴォンヌ・レイナー、スティーヴ・パクストン、シモーネ・フォルティ、ルシンダ・チャイルズ、キャロリー・シュニーマンほか
 2017年3月に本研究会で日本初公開を迎えた、イヴォンヌ・レイナーのドキュメンタリー映画。

④『Yvonne Rainer Trio A (老いぼれバージョン)
2017年 7分 
監督:デヴィッド・マイカレック 


※13日の映像上映中は、展示内に一部お入りになれないところがございます。ご了承ください。

 

3.レクチャー

2017年10月15日(日)15:00-18:00

イヴォンヌ・レイナーは1966年に、『The Mind is a Muscle』というパフォーマンスの中で初めて『Trio A』 を発表しました。この作品の「レクチャー」という最後の部分では、『Trio A』 の振付をレイナーがタップシューズを履いて踊り、その間に天井から舞台途中までグリッド枠が降りてくるというものでした。ここでは、この『Trio A』の「レクチャー」を踏まえて、春秋座での本パフォーマティヴ・エクシビジョンの最終セクションとして、老いをテーマに私たちの時代の、ダンスの「レクチャー」とは何か、問いかけます。
登壇者:
越智雄磨(早稲田大学演劇博物館招聘研究員)
外山紀久子(美学・舞踊学、埼玉大学大学院人文社会科学研究科教授)
三輪健仁(東京国立近代美術館主任研究員)
中島那奈子(ダンス研究・ダンスドラマトゥルク)


今回の研究会の報告サイトが完成しました。
ポストモダンダンスやレイナーさんの作品を今後も考えていくため、ご来場・参加いただいた方はもちろん、この試みを見れなかった方もぜひご覧ください。

www.nanakonakajima.com/rainer/ (2018.4.10更新)


同時開催 

『特権』1990年 103分 米国 日本語字幕付
監督:イヴォンヌ・レイナー
 中年女性の更年期をテーマに性的アイデンティティ、人種、階級の不平等について迫るイヴォンヌ・レイナー監督作品を春秋座でのエクシビジョンと同時上映します。

日時:2017年10月12日(木)18:30- (18:00開場)
*上映終了後、本研究会主催・中島那奈子とやなぎみわ(アーティスト)氏を迎えてのトークを行います。
会場:同志社大学寒梅館ハーディーホール
(京都市上京区御所八幡町103 同志社大学寒梅館)
料金:1,000円(予約不要)
『特権』上映に関するお問合せ詳細:
http://d-live.info/program/movie/index.php?c=program_view&pk=1505796954

主催:同志社大学今出川校地学生支援課
作品提供:山形国際ドキュメンタリー映画祭


協力:KYOTO EXPERIMENT 京都造形芸術大学<舞台芸術作品の創造・受容のための領域横断的・実践的研究拠点>2017年度研究プロジェクト「『ダンス2.0』の環境構築を通して今日的教育という課題へとダンスをつなぐ試み」研究代表者:木村覚("Trio A" ショーイング)

資料提供:Post Studium / urizen

制作:川崎陽子

出演者

イヴォンヌ・レイナー
1934年サンフランシスコ(アメリカ)生まれ。ダンサー、振付家、映画監督。1962年のジャドソン・ダンス・シアター創立メンバーのひとりで、従来のモダン・ダンスに対し、ポストモダン・ダンスと呼ばれる新たなダンスの概念を形成した。1966年には代表作『トリオA』を発表。1970年代から映画制作を始め、『パフォーマーの生活(Lives of Performers)』『特権(Privilege)』『ベルリンからの旅(Journeys from Berlin)』などを製作。2000年代から振付家の活動を再開。著書に『作品1961-1973(Work 1961-1973)』『フィーリングス・アー・ファクツ(Feelings Are Facts)』『詩(Poems)』など。

中島那奈子
ダンス研究者、ダンスドラマトゥルク、日本舞踊宗家藤間流師範。ドラマトゥルクとして国内外の実験的舞台作品に関わり、近作にセバスティアン・マティアス “x/groove space”(フェスティバルトーキョー16)。「老いと踊り」の研究を進めつつ「ダンスアーカイブボックス@TPAM2016」や「ダンスのマルチプルな未来」第9回恵比寿映像祭2017のキュレーションも手がける。著書にThe Aging Body in Dance: A cross-cultural perspective (The Routledge, 2017)、「踊る身体と踊りを見る身体の多様化」『Who dance ? 振付のアクチュアリティ』、「老いを巡るダンスドラマトゥルギー: ライムント・ホーゲのAn Evening with Judyを中心に」『舞台芸術』19など 。2017年アメリカ・ドラマトゥルク協会エリオットヘイズ賞特別賞。
www.nanakonakajima.com


『Trio A』ショーイング出演者(五十音順)

桂勘(舞踏家、振付家,office PARADIX K. 芸術監督)
京都生まれ。1979年「白虎社」設立に参画、81年よりソロ活動。1986年マルチナショナル舞踏グループ「桂勘&サルタンバンク」結成。1991年からの「美のフィールドワーク~国際ワークショップフェスティバル」(京都芸術短期大学(当時)精華大学との共催)を皮切りにダンスの創作プロセスを共有する国際共同制作を続ける。現在はサミュエル・ベケットの舞踏作品を手がける。

神村恵(振付家・ダンサー)
2004年よりソロ作品を制作し始め、国内外の様々な場所にて公演を行う。2006年9月神村恵カンパニーとしても活動を開始。2012年9月東京国立近代美術館にて「沈澱図」上演。2016年より美術家・津田道子とのユニット「乳歯」を始動。2017年2月、STスポットにて「知らせ#2」上演。物質としての体、感覚する主体としての体、何かを指し示す体、が交差する場としてダンスを立ち上げる方法論を探っている。

林白牛口二(喜多流能楽師)
1935年京都市生まれ。幼少より父高林吟二のみに稽古を受ける。1971年喜多流職分となる。1982年4月より、400年の伝統がある京都の喜多流の開示公演「喜多流・涌泉能」を続け、能楽の普及や伝統維持、後継者育成に尽力。初舞台1938年「飛鳥川」子方、1998年「卒都婆小町」、2009年「鸚鵡小町」、2012年「伯母捨」、上記の老女物を3番勤める。2016年「江口」を最後に「シテ」を舞う事より引退。

寺田みさこ(ダンサー・振付家)
幼少よりバレエを学ぶ。1991年より砂連尾理とユニットを結成。「トヨタコレオグラフィーアワード2002」にて、次代を担う振付家賞、オーディエンス賞をダブル受賞。自身の作品を発表する傍ら、石井潤、山田せつ子、白井剛、笠井叡など様々な振付家の作品に出演。アカデミックな技法をオリジナリティへと昇華させた解像度の高い踊りに定評がある。

西岡樹(ダンサー)
兵庫県出身、在住。幼少よりダンスを習い始める。神戸女学院大学音楽学部舞踊専攻、卒業。文化庁・NPO法人DANCE BOX主催 国内ダンス留学@神戸 一期生。砂連尾理、チョン・ヨンドゥ、余越保子など国内外で発表される様々な振付家の作品に出演。同時に自身の振付作品を製作し発表する。

ボヴェ太郎(舞踊家・振付家)
1981年生まれ。空間の〈ゆらぎ〉を知覚し、感応してゆく「聴く」身体をコンセプトに、歴史的建造物や庭園、美術館等、様々な空間で創作を行っている。主な作品に『不在の痕跡』、『余白の辺縁』、『百代の過客』等がある。能の古典曲《杜若》、《井筒》、《葵上》、《江口》、《野宮》、《楊貴妃》を題材とした能楽との共演作品を上演するなど、〈ことば〉や〈音〉によって立ちあがる空間に着目した作品も多く手がけている。

 

 

開催2017年10月11日(水)〜15日(日)料金入場無料・予約不要
時間12:00〜18:00会場京都芸術劇場 春秋座
主催京都造形芸術大学<舞台芸術作品の創造・受容のための領域横断的・実践的研究拠点> 2017年度 共同研究プロジェクト「老いを巡るダンスドラマトゥルギー」研究代表者 中島那奈子

お問い合わせ

京都芸術大学
共同利用・共同研究拠点事務局(舞台芸術研究センター内)
〒606-8271京都市左京区北白川瓜生山2-116
Tel:075-791-9144 Fax:075-791-9438

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