森下真樹(舞踊家)×束芋(現代美術家)ダンス公演
錆からでた実

作品を盛り上げる堂本教子による、
ポップで鮮やか、美しい衣装の変容も必見!

衣裳デザイナープロフィール
堂本教子
優れた造形感覚と素材に対する深い知識、ダンスや演劇の世界を手触り深く見事に衣裳化するデザイナーとして評価が高く、故太田省吾を始め、麿赤児、松本雄吉、松田正隆、三浦基など当代を代表する劇作家/演出家からの信頼も厚い。

2010 年 第36 回 橘秋子賞舞台クリエイティブ賞 受賞
2010 年 京都造形芸術大学非常勤講師
2003 & 1999 年 チェコ/ プラハ・カドリエンナーレに出展(舞台美術・衣裳日本代表)
1999 年 伊藤熹朔賞奨励賞授賞(「幽契」「エロスの部屋」の衣裳に対して)
1998 年~ 2008 年 昭和音楽芸術学院非常勤講師


エレクトロニカでポップ、独特なメロディーと
どこか機械的な歌声が魅力的な粟津裕介による音楽にも注目!

作曲家プロフィール
粟津裕介
サラリーマンの聖地、新橋で精力的にサラリーマン活動をする傍ら、森下真樹らとともに自身のバンドlocolo code(ロコロコード)にて、1st album『ねじれのいち』、2nd album『つむじシナプス』をリリースするなどミュージシャンとして活動。近年はiPhoneアプリ『ゆうしゃとあるこう』などもリリースし、情報革命をゆるく日常に落とし込む試みを試行中。千葉大学在学中の1996 年に、コンテンポラリーダンスグループ「Study of Live works 発条ト」を主宰の白井剛らと結成。その後「Leni-Basso」「三条会」他でもコンテンポラリーダンス・演劇の舞台音楽家として活動。手がけた主な作品は、国内外で数多く公演されている。その他、パフォーミングアーティストとのコラボレーションやワークショップ等も多数行っている。日常的に使う言葉から、音階とリズムを抽出し、楽曲に組み立てるワークショップが好評。2007 年より千葉大学にて非常勤講師を務める。

『あいまいな稜線』
作詞・作曲:粟津裕介

内と外を分ける 線が消えてしまう
カラダのつなぎ目が 妙にゆるく感じる
丸く切り取られた 畳の上で目覚める
エッグカップに座って コーンフレークを食べながら
(目を閉じてばかりで何を思うのか まぶたの裏にちがう世界があるとでも
情熱的な言葉など、一生で話す 言葉のうち1パーセントにも満たないのに)
存在のかけら拾って セロテープで仮止めした
ねじれたハサミ使って カタチを整えてゆく
かき鳴らす音で 隙間をあけておこう
アンプリファイされた 記憶で埋めないように
(目の前にあるものと自分との境界が 分からない距離感がつかめないのなら
長さとして認識できないくらい小さな点に ただずっととどまってるしかないのか)
細胞にからだ預けて 考えずに力を抜く
中心から外に向かって 広がる力感じる
意思の力及ばず 崩れていく希望
砂で作った調和 水で崩れさる
涙落ちる先に 花が咲きますように
錆からでた実が 熟れてはじけますように