鼓童 春秋座交流公演

主な曲目紹介

第二部で演奏される演目を少しだけご紹介します。

【LION】ライオン 作曲:レナード衛藤(1990年)

岩手県奥州市に伝わる金津流梁川獅子躍を元に構成された曲です。
「し し」とは元来「野生の獣」一般をさし、獣に扮する踊りを通して生命や自然に対する感謝の経緯を表します。背負った長い竹製のササラを地面に打ち付けるアク ロバティックな踊りと、ノリのよいポリリズムを加えたアレンジで、さながらサバンナの猛獣が乾いた地面を蹴り走るような躍動感と生命感に溢れる曲です。

【大太鼓】編曲:鼓童

直径四尺、牛一頭分の皮を張った大太鼓から生み出される音には、激しい中にも懐かしさや安心感が感じられます。生き物の命をいただいて作られた太鼓の持つ力と打ち手のストレートな想いが一体となる大太鼓の響きを身体全体で感じてください。

【屋台囃子】編曲:鼓童

毎年、冬の季節に行われる埼玉県秩父市の夜祭りには、各町から山車(屋台)が繰り出されます。夜祭りでの屋台囃子は十数トンもの重さの屋台を引っ張る曵き 子達の息を合わせ、鼓舞するために屋台の中で演奏されました。それを基に作られた鼓童の「屋台囃子」が本日の最後を華々しく飾ります。