これからを生きるために「終わりなき歌」を!
時代が移り変わった50 年。
新しい物ばかりが求められた60 年代、70 年代、80 年代……
でも21 世紀。気がついてみたらアコースティックな音楽が愛され、
古いものへの回帰が新鮮に見え始めた。
かつての流行が、あっという間に古びる中で、
決して終わることのない歌があった。
どんな時代にも人々を支え、優しく抱きしめる歌があり、
忘れられない出来事を未来に伝える歌があり、
心に棲み続けるふるさとの歌があり、
力強く生き続ける永遠の歌がある。
時代を超えて生き続けた「終わりなき歌」です。
デビューの頃は将来が見えなくて、途方にくれたこともありました。
でも今はいろいろな価値が巡り巡ったこの半世紀を生きたことで、
過去も未来も見渡せる峠に立ったような気持ちです。
素晴らしい歌を残してくれた先人たちが、
生きていく「今」を自作の歌に紡ぎ続ける力を、私に贈ってくれたと思います。
「生きて行くことは、簡単じゃない。でも素晴らしく生きようとする限り、
どんな苦しみも輝きに変えることができる」と。
50 周年の今年、私の地図はまた新しく、
たくさんの出会いと発見を運んでくれるでしょう。
今ここで歌う「終わりなき歌」が、これからの未来を拓く道であることを祈って、
どこまでも歌って歩きます!
1965 年東大在学中に第2回日本アマチュアシャンソンコンクールに優勝し歌手デビュー。「ひとり寝の子守唄」「百万本のバラ」「知床旅情」などヒット曲がある。歌手活動は年間を通して国内外で行っており、カーネギーホールで2 度のコンサートを成功させたのに続き、‘92 年にパリのラ・シガール劇場でのコンサートが認められ、フランス政府より文化勲章「シュバリエ」が贈られた。東日本大震災後には被災地を度々訪れ復興支援活動も行っている。女優として『居酒屋兆治』(1983 年)などに出演、宮崎駿監督のアニメ映画『紅の豚』(1992 年)では声優としての魅力も発揮した。50 周年を記念して4 枚組ベストアルバム「加藤登紀子半世紀BEST 終わりなき歌」、また、デビューからの貴重なライブ映像を収録した50 周年記念DVD「加藤登紀子の半世紀 その胸の火を絶やさずに」を発売中。
オフィシャルHP http://www.tokiko.com