笠井叡新作『今晩は荒れ模様』

プロフィール

昭和18年11月生。三重県出身。明治学院大学経済学部卒業。ドイツ留学。シュトゥトガルト・オイリュトメウム卒業。モダンダンスを江口隆哉に師事、クラシックバレエを千葉昭則に師事、63年大野一雄に出会い師事。63年土方巽に出会い、「澁澤さんの家の方へ」「トマト」等の作品の出演。71年、天使館設立。「磔刑聖母」「舞踏への招宴」「稚児之草子」等の初期の作品発表後、79年から十数年間舞台活動中止。90年オイリュトミーシューレ天使館設立。93年「鏡の性器を持つ私の女」で舞台活動再開。ベルリン・ローマ・ニューヨーク等で作品制作。01年「花粉革命」を初演し、その後、当作品を北南・ヨーロッパ各都市・韓国等で上演する。ソロ作品以外に大野一雄・木佐貫邦子・伊藤キム・荻野目慶子・大野慶人・BATIK等との共演作品。
著作に『天使論』『聖霊舞踏』『神々の黄昏』(現代思潮社刊)、『カラダという書物』(書肆山田刊)、写真集に『ダンスドゥーブル』(河出書房刊)、『銀河革命』(現代思潮新社刊)。

石川県金沢市生まれ。5歳よりバレエを始める。91年お茶の水女子大学舞踊教育学科卒業。在学中の89年より木佐貫邦子に師事。91年木佐貫主宰のダンスグループ「néo」の創立メンバーに参加。以降、数多くの木佐貫作品に出演する。98年より笠井叡に師事、笠井演出・振付の99年「青空(seikuu)」シリーズ、00年「Spinning Spiral Shaking Strobe」(作:木佐貫共)、06年「透明迷宮」等に出演。01年より自主企画ソロダンス公演をスタート、たったひとつの身体が持つ隠された可能性を追求し、これまでに5作を発表。国内外で公演を行う。詩人、写真家、音楽家、ファッションデザイナー、美術家など他のジャンルのアーティストとの活動やダンサーとしてのオペラへの出演など精力的に展開している。

6歳よりクラシックバレエをはじめる。谷桃子バレエ団に所属しながら97年渡英、コンテンポラリーダンスを学ぶ。00年より伊藤キム+輝く未来で活動。02年にBATIKを設立し、「SIDE B」(02年)、「SHOKU」(04年)、「花は流れて時は固まる」(04年)、「ペンダントイヴ」(07年)などの作品を次々と発表。バレエテクニックを基礎に、身体を極限まで追いつめる過激でダイナミックな振付けは、踊りが持つ本来的な衝動と結びつき、ジャンルを超えて支持されている。09年「矢印と鎖」(ダンストリエンナーレ・トーキョー09)、10年「あかりのともるかがみのくず」(フェスティバル/トーキョー10)を発表。13年、カンパニー結成10年目の節目となる「おたる鳥をよぶ準備」を国内4カ所で発表。14年には、新作「落ち合っている」を発表した。

演出・振付家の大島早紀子とダンサー白河直子により、89年に設立されたH アール カオスは、独自の美意識と哲学に支えられた大島の空間感覚溢れる作品と、衝撃的な天才ダンサー白河の究極の身体造形とにより、日本のトップダンスカンパニーとして世界的な評価を集めている。海外フェスティバルからの招聘も数多く、97年にはトロント、モントリオール、ピッツバーグで年間最優秀作品に選出され、00年にはNYタイムズが選ぶ同年のダンス オブ ザ イヤーに選ばれた。

87年より石井アカデミー・ド・バレエに所属。91年より砂連尾理とユニットを結成。02年3月第1回TORII AWARD大賞受賞。同年7月、トヨタコレオグラフィーアワード2002にて、次代を担う振付家賞(グランプリ)、オーディエンス賞をダブル受賞。06年以降ソロでの活動を開始し、山田せつ子・山下残振付作品などに出演。07年、初のソロダンス公演「愛音」をシアタートラム、びわ湖ホールにて上演する。京都造形芸術大学舞台芸術学科准教授。

75年11月30日生まれ、O型、出生地九州、三姉妹長女。幼少期に転勤族に育ち、転校先の友達作りで開発した遊びがダンスのルーツ。03年ソロ活動開始、以降10カ国30都市以上でソロ作品上演。近年は長塚圭史演出作品の振付や矢野顕子(yanokami)ライブへの出演、漫画家しりあがり寿とのコラボレーション等ジャンルを越える活動を展開。また、百人いたら百通りの顔や性格があるようにダンスがある!をモットーに幅広い世代へ向けてワークショップを開催。周囲を一気に巻き込み、独特な「間」からくる予測不可能、奇想天外なワールドが特徴。横浜ダンスコレクション2004にて横浜市芸術文化振興財団賞、05年東京コンペ♯2にて優秀賞受賞。

明治大學演劇学科在学中、笠井叡に師事。独立後、ソロダンスを中心に独自のダンスの世界を展開し、日本のコンテンポラリーダンスのさきがけとなる。ダンスカンパニー枇杷系主宰。00年より京都造形芸術大学映像・舞台学科で9年間ダンスの授業を持ち、現在客員教授、舞台芸術研究センター主任研究員としてダンスプログラムの企画に携わる。ダンスの可能性を探るべく、様々な作業を続行中。最近の作品「ふたりいて」(08年)、「薔薇色の服で」(10年)、「Blanc ササヤイテイル ツブヤイテイル」(12年)。