まったく違ったダンスのバックボーンを持ちながらも、見え隠れする存在の共通性を見いだし、遠ざけ、重なり、暴露しあい、関係を壊し、作り出すことを、この3年間、白井剛とキム・ソンヨンは日本と韓国を往復しながら繰り返してきた。それは、ダンスのコラボレーションというよりは、人と人がどう出会っていけるだろうかという時間でもあった。その過程で、ある日見いだされたものが「衝動」という言葉だった。
踊ることから、より見えてくる「衝動」の形、勢い、熱。それはひとつではなく、無数の方向を持っている。その中に、互いへのそして自分達を浸食し、傷つけもする世界への本質的な愛の態度を見いだすことができるだろうか。荒木経惟(アラーキー)の原色の世界は、痛みの果てに優しさの沈黙と饒舌が満ち満ちている。
振付・構成・出演 白井剛、キム・ソンヨン 映像写真 荒木経惟
舞台美術 杉山至 舞台監督 大鹿展明 映像設計・技術 山田晋平 照明 岩村原太、吉田一弥 音響・サウンドデザイン 大久保歩 音楽 原 摩利彦 衣装 清川敦子(atm) アシスタントダンサー 今村達紀 撮影衣装提供 TAU 宣伝写真 荒木経惟 宣伝デザイン AD: 榎本了壱 + D: 蛭田恵実(ATAMATOTE International) 制作助手 和田ながら 通訳・翻訳 木村典子、平木杏梨 協力 ハイウッド Special thanks 宮久保真紀
企画・制作 京都造形芸術大学舞台芸術研究センター、世田谷パブリックシアター
平成27年度 文化庁 大学を活用した文化芸術推進事業 京都芸術センター制作支援事業
主催 京都造形芸術大学舞台芸術研究センター (企画:山田せつ子、技術監督:小坂部恵次、制作:川原美保)