京都芸術劇場で開催する3つの公演の開催に伴い、公開レクチャー及び舞台制作インターンシップの募集を実施します。
「伝統演劇」「現代演劇」「ダンス」の異なる制作現場と創造のプロセスに立ち会うことで、それぞれのジャンルにおける創造性の違いを学び、同時に領域横断的なプロデュースの可能性について研究します。
(1)演劇公演『ゼロアワー -東京ローズ最後のテープ-』の上演プロセス
公演日:2015年7月18日(土)、7月19日(日)
(2)復曲能『菅丞相(かんしょうじょう)』の再演プロセス
公演日:2015年8月2日(日)
(3)日韓共同製作新作ダンス『原色衝動』の上演プロセス
公演日:2015年9月26日(土)、9月27日(日)
会場:京都造形芸術大学 京都芸術劇場 春秋座 他
参加料:無料 ※本事業にかかる交通費は自己負担
インターンシップ募集人数:各コース3名程度 ※(1)〜(3)のうち複数に参加可能
各公開講座のみの参加も可能です。
次代の舞台芸術を担うべく、これからキャリアを積もうとしている制作志望者の方、またはキャリア10年未満の制作者(劇場勤務、劇団、ダンスカンパニー、フリーランス等)で、自身のスキルアップに意欲的な方。
※各コースを無欠席で受講修了した参加者には京都造形芸術大学 舞台芸術研究センターが 「研修修了書」を発行します。
現代美術作家でもあるやなぎみわ氏が、2013年に神奈川芸術劇場で製作し、高い評価を得た演劇作品です。《あいちトリエンナーレ2013》公式プログラムとしても上演され、今年1月から3月にかけては、ニューヨークを含む北米5都市での海外ツアーも実現しました。
物語は、太平洋戦争の時代、日本が米国向けプロパガンダとして放送していた「ラジオトーキョー」の女性アナウンサーたち(愛称:東京ローズ)に焦点をあて、戦争のもうひとつの「真実」を、美術やサウンドなども含めたトータルな実験のもとに描き出そうとする作品です。
受講生にとっては、舞台芸術が「歴史」にどのようにアプローチしていくのかを考える絶好の機会ともなるでしょう。
やなぎみわ(演出家・現代美術作家/京都造形芸術大学美術・工芸学科教授)
建畠晢(多摩美術大学学長)
細馬宏通(人間行動学者、滋賀県立大学教授)
木内久美子(東京工業大学 准教授(比較文学・表象文化論))
小崎哲哉(編集者/あいちトリエンナーレ2013 パフォーミングアーツ統括プロデューサー)
森山直人(演劇評論家/京都造形芸術大学舞台芸術学科教授)
6月9日(火)、6月11日(木)、6月26日(金)、7月16日(木)~7月19日(日) 他
申込み締切日:5月29日(金)
6月11日(木)、6月26日(金)18:30~21:00
申込み締切日:各講座の3日前まで
第1回 6月9日(火)18:00~21:00
企画意図の説明とディスカッション
講師:やなぎみわ、森山直人
会場:京都造形芸術大学 人間館NA407教室
第2回 6月11日(木)18:30~21:00 ★公開レクチャー★
演劇とアートの現在――<クリエイティヴの行方>
講師:やなぎみわ、建畠晢
司会:森山直人
会場:京都造形芸術大学 人間館NA405教室
第3回 6月26日(金)18:30~21:00 ★公開レクチャー★
歴史/演劇/メディア――どのようにアプローチするのか?
講師:やなぎみわ、細馬宏通、木内久美子、小崎哲哉
司会:森山直人
会場:京都造形芸術大学 瓜生館1F
第4回 7月(日程調整中、3時間×2日程度)
稽古場見学および制作補助業務体験
会場:京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座
第5回 7月16日(木)、7月17日(金)(各日4時間程度)
仕込み+直前の公演制作現場の体験
会場:京都芸術劇場 春秋座
第6回 7月18日(土)、7月19日(日)(各日6時間程度)
公演当日における作業の実践・鑑賞
会場:京都芸術劇場 春秋座
演劇公演『ゼロアワー -東京ローズ最後のテープ-』
公演日: 7月18日(土)~7月19日(日)
会場:京都芸術劇場 春秋座
作・演出・美術:やなぎみわ ※英語上演・日本語字幕付
この30年ほど、「復曲」活動を先導してきた大槻文藏氏(シテ方観世流能楽師)が手掛けた作品の中から、2002年に大阪で復活上演された『菅丞相』を再演し、あわせて、「復曲」の歴史、「復曲」をめぐる制作上の諸問題、「復曲」が現代の能に及ぼす影響等についてのレクチャー、制作過程における実習、上演後の大槻氏が手掛けた復曲の映像を用いてのトークセッションなどを通じて、通常の能とは根本的に異なる復曲の制作について学びます。
松岡心平(能楽研究/東京大学教授)
諸貫洋次(国立能楽堂企画制作課)
大貫誠之(国立能楽堂企画制作課)
大槻文藏(シテ方観世流能楽師)
田口章子(歌舞伎研究/京都造形芸術大学芸術学部教授)
渡邊守章(演出家・フランス演劇/京都造形芸術大学客員教授)
天野文雄(能楽研究/京都造形芸術大学舞台芸術研究センター所長・教授)
7月2日(木)、7月9日(木)、8月1日(土) 他
申込み締切日:6月19日(金)
7月2日(木)、7月9日(木)
申込み締切日:各講座の3日前まで
第1回 7月2日(木)17:00~18:00
キックオフミーティング
第2回 7月2日(木)18:30 ~20:30 ★公開レクチャー★
「東京における「復曲」を展望する」
講師:松岡心平
コーディネーター:天野文雄
会場:京都造形芸術大学 人間館NA413教室
第3回 7月9日(木)18:00~20:30 ★公開レクチャー★
第一部:「歌舞伎のなかの菅丞相」18:00~18:40
講師・田口章子
第二部:「国立能楽堂における「復曲」の軌跡」18:50~20:30
講師・諸貫洋次、大貫誠之
コーディネーター:天野文雄
会場:京都造形芸術大学人間館NA412教室
第4回 7月(日程調整中、3時間程度)
「復曲」稽古場見学・出演者打ち合わせ等見学
会場:大阪大槻能楽堂 または 京都造形芸術大学
第5回 8月1日(土)(6時間程度)
申し合わせ見学、制作補助業務体験
会場:京都芸術劇場 春秋座
第6回 8月2日(日)(6時間程度)
公演当日における作業の実践・鑑賞
会場:京都芸術劇場 春秋座
復曲能『菅丞相』
公演日: 8月2日(日)
会場:京都芸術劇場 春秋座
内容:
・解説 天野文雄
・復曲能『菅丞相』出演:大槻文藏 他
・トークセッション「映像と語る復曲」 大槻文藏、渡邊守章、天野文雄
日本と韓国それぞれの国の代表的なコンテンポラリーダンサー・コレオグラファー(振付家)による、 国際的な共同製作作品。本作は東京・世田谷パブリックシアターとの共同製作で、
韓国での公演も予定されています。受講生には、国際的な共同製作作品の創造プロセスを間近に体験することで、ダンスという身体表現における創造性の核心、およびその未来像に触れることを期待します。
撮影:清水俊洋 2015年3月春秋座劇場実験より
大谷 燠(NPO法人DANCE BOX エグゼクティブディレクター)
久野敦子(公益財団法人セゾン文化財団)
山田せつ子(ダンサー・コレオグラファー、京都造形芸術大学舞台芸術研究センター主任研究員)
7月1日(水)、7月10日(金)、8月、9月23日(水)~9月27日(日) 他
申込み締切日:6月26日(金)
7月1日(水)、7月10日(金)18:30 ~20:30
申込み締切日:各講座の3日前まで
第1回 7月1日(水)17:00 ~18:00
キックオフミーティング
会場:京都造形芸術大学人間館NA401教室
第2回 7月1日(水)18:30 ~20:30 ★公開レクチャー★
ダンスプロデュースの現在
講師:大谷燠、山田せつ子
会場:京都造形芸術大学人間館NA401教室
第3回 7月10日(金)18:30 ~20:30 ★公開レクチャー★
ダンス表現の可能性
講師:久野敦子、山田せつ子
会場:京都造形芸術大学人間館NA102教室
第4回 8月(日程調整中、8時間程度)
稽古場見学および制作補助業務体験(2時間×4日間程度)
会場:京都芸術センター
第5回 8月(日程調整中、4時間程度)
公開ワークショップの運営
会場:京都芸術センター
第6回 9月23日(水)~9月27日(日)
公演仕込み+公演当日における作業の実践・鑑賞(5時間×5日間程度)
会場:京都芸術劇場 春秋座
日韓共同製作新作ダンス『原色衝動』
公演日:2015年9月26日(土)、9月27日(日)
会場:京都芸術劇場 春秋座
企画:山田せつ子 振付・構成・出演:白井 剛、キム・ソンヨン 写真映像:荒木経惟
共同製作:世田谷パブリックシアター
参加料:無料 ※本事業にかかる交通費は自己負担
インターンシップ募集人数:各コース3名程度 ※(1)〜(2)のうち複数に参加可能
※応募者多数の場合は選考あり。結果は、締切り後すべての応募者にご連絡します。
公開レクチャー募集人数: 30名程度 ※先着順
お申込方法:ホームページから、または京都芸術劇場チケットセンター電話・窓口にてお申込み下さい。
京都芸術劇場チケットセンター 電話:075-791-8240(窓口・電話受付時間:平日10:00~17:00)
※全日程の参加が難しい場合はご相談ください。
※内容は変更になる場合がございます。
※スケジュール・内容の詳細は後日お伝えします。
※終了後、インターンシップ受講生の方にはレポートを提出していただきます。
※各コースの全日程に参加、レポートを提出し研修を修了した方には、京都造形芸術大学 舞台芸術研究センターより研修修了書を発行いたします。