主催:京都造形芸術大学舞台芸術研究センター・公益財団法人国立劇場おきなわ運営財団
平成26年度文化庁 大学を活用した文化芸術推進事業
2012年「琉球王朝の華 組踊 春秋座公演」舞台写真
組踊とは、唱え(セリフ)と音楽、所作、踊りにより構成される、琉球時代の伝統音楽劇です。
琉球王の代が替わるたび、新国王任命のために訪れる中国皇帝の使いである冊封使(さっぽうし)をもてなすため、十八世紀初頭の踊奉行・玉城朝薫(たまぐすくちょうくん)が創作。薩摩・江戸へ複数回のぼり、能や歌舞伎などの芸能に触れて造形を深めた朝薫は、琉球古来の芸能や故事を基礎として、琉球の音楽をふんだんに取り入れました。担い手は宮廷の士族で、すべて男性だけで演じられました。
昭和47年5月、沖縄が日本へ復帰すると同時に国の重要無形文化財に指定され、また、独特で優れたその芸術性から、平成22年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。
春秋座では、2012年6月に「琉球王朝の華 組踊 春秋座公演」として、組踊を春秋座で初めて上演。『手水の縁』と『女物狂』の2作品をご覧いただき、ご好評いただきました。
組踊りを彩る楽器の紹介については、こちらをご覧ください。
前回の組踊公演を行った際、公演を企画した田口章子教授(京都造形芸術大学)が人間国宝の歌三線奏者・西江喜春さんと当時国立劇場プロデューサーであり、日本の民俗芸能を始め琉球芸能に造詣の深い茂木仁史先生に、組踊の魅力について伺いました。こちらも併せてお読みください。